メディア掲載
極める!胸部写真の読み方 ‐小三j読影法と症状・症候からせまる胸部画像診断学
「胸部写真の読み方と楽しみ方」を出版してから、はや10年が過ぎ去ろうとしております。
多くの皆様のご協力のもと、大幅改訂版として「極める!胸部写真の読み方」のタイトルで明日3月28日に書店に並ぶはこびとなりました。
全351ページと増補され記載も前版よりもはるかに充実し最新の内容となっております。
長年にわたり一緒に勉強続けてきた親しい10名の呼吸器 内科・放射線科の先生方の全面的なご協力により完成することが出来ました。
この全面改訂された本書は必ず日常の臨床に役立つと信じておりますので、前書にも増して宜しく御願い申し上げます。
胸部画像の読み方と楽しみ方
呼吸器疾患の画像所見は、その疾患特異性がきわめて乏しく、病変の指摘のみ、すなわち存在診断で終わってしまう事も多い、そのため一般放射線科医が、一生懸命勉強して知識をたくわえても、臨床の場であまり実力を発揮できない分野でもある。
また、外科や内科の先生にとって、呼吸器疾患の診断に画像所見の果たす役割はあくまでも補助的なもので、目の前にいる患者から得られる臨床情報を全て統合して正確な診断を導こうとするため、たとえ画像所見から診断可能な症例でも回り道をしてしまいがちとなる。
画像特異性の少ない胸部疾患でも、多少の臨床情報が正確な診断へのKeyとなりえる点をまとめた教科書が今までなかったため、診療科にこだわらず初心者からベテランまで、胸部写真に多少とも興味を持つ先生方を対象として、臨床の場で役立てていただくのを目的として書いたつもりである。この本の構成は、私の愛するReedの教科書を真似てみたが、内容は全く新しい切り口で実施の臨床にやくだつものにすることができたと多少は自負している。
画像診断の御法度
疾患の解説、画像の提示、所見の解説から成り立っていますので、実際に読影しているような流れの中で画像診断に必要なセンスが身につきます。頭部、胸部、腹部、救急、小児の項目で186症例!参考症例や典型例等も適宣掲載してあります。
見て診て学ぶ肺がんの画像診断
本書は、研修医、病棟医、実地医家を主要な読者として想定して書かれています。
肺癌の画像診断をテーマとして本書をまとめるにあたり考えたことは、第一に、画像診断の幅広い内容を含むこと、第二に、網羅的に「あれもある、これもある」では読者に有益な情報とはならないので、テーマを絞る事、第三に、F-FDG-PET及び、PET/CT複合機検索のような、今後癌診療に置いて重要な検索となり得る、あるいは、なるべき検査に重点を置くことでした。
また、画像診断はマクロ病理学の影絵でありますので、病理の解説は必須と思い、1章を割きました。画像診断は、携帯の変化に基づいて診断するのが基本でありますので、正常画像解剖についても記述していただきました。
これだけおさえれば大丈夫
胸部画像診断の勘ドコロ”勘ドコロ”シリーズの最終巻です。
この本を一読いただければ、現在の胸部画像診断のエッセンスを効率よく吸収できることを編者として読者の皆様に明言したい。そして、若い放射線科医の先生には、胸部画像診断へのステップの一助として、また、ベテランの先生方には、知識の復習とprush upの材料として、この本を是非ご活用頂きたい。そして、放射線診断技師の方々には、この本を通して、日常撮影している胸部の画像にどのような意味づけが求められているのかを臨床的に再度整理していただければ、これに勝る喜びはない。
小三J読影法でわかる!Dr.佐藤の胸部写真の楽しみ方(上巻)
胸部画像診断に自信がつく!
高度の画像診断技術が全盛の中、胸部写真読影は、プライマリ・ケアでは最も馴染みがある画像診断のひとつです。ところが、「何年やっても胸部写真読影にはなかなか自身をもてない」と言う声も多く、非常に奥が深いのです。講師の佐藤先生は、小学校三年J組読影違法(略して「小三J読影法」)と言うユニークかつ実践的な読影方を開発。開業医や研修医の勉強会などでこの読影法を披露したところ大好評に!
カンファレンス形式で「小三J読影法」のキモを徹底的に解説します。
- 第1回 小三J読影法とは?28分
- 第2回 小三J読影法の実践・・・視線をどう動かすか28分
- 第3回 小三J読影方による症例演習と側面像の基本28分
小三J読影法でわかる!Dr.佐藤の胸部写真の楽しみ方(下巻)
胸部画像診断に自信がつく!
下巻では、佐藤先生の真骨頂である”症例から考える胸部写真読影法”を極めてください。単に所見を読むだけではなく、患者の主訴を手がかりに読影を進めていき診断に至ると言う、まさに臨床に即した内容。日常診療でよく見られる「胸痛」「咳・痰」「発熱」の症状から、「小三K読影法(佐藤先生が開発したオリジナル読影法)」を駆使した佐藤マジックが次々と展開されます。知っておくと得するワンポイント講座もあり、診療科に拘らず初心者からベテランまで必見です。
- 第4回診断演習 胸痛30分
- 第5回診断演習 咳・痰28分
- 第6回診断演習 発熱28分